ローイ・クラトングは、陰暦12の月の満月の夜、仏様が河の中にいる蛇のために川岸でおつけになった地面の足跡を偲ぶものだとされており、スコタイ朝時代に王妃が仏様の足跡に似るようにバナナの葉っぱで作った小さな灯籠(
กระทง クラトング)を川に流し、川の水を汚した自分の罪を詫びると同時に川の水から受ける毎日の恩を感謝したのが始まりである。現代でもクラトングを流す前には必ずこの二つのこと(詫びと感謝)をお祈りし、そして自分の身に宿っている悪事をクラトングに乗せて川に流すのがしきたりである。
「水を汚してお詫びします。そして、飲んだり他に意義のあることに使ったりできるメコン河の水に感謝いたします。私の身体に宿っている悪事がこの河の水の流れと一緒に流れ下っていきますように。」